わかちあい   
総長より 
               教皇フランシスコの選出にあたって

            2013/04
  
           全イエズス会宛

イエズス会総長の声明

イエズス会を代表して、イエズス会士ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が新教皇に選出され、教会に大きな希望の道が開かれたことを神に感謝いたします。

イエズス会員は皆、祈りの中で、わたしたちの兄弟である新教皇と一致し、この難しい時期に教会を指導する責任を寛大な心で引き受けられたことを感謝いたします。「フランシスコ」という名は、教皇が貧しい人々の近くにいるという福音の精神、素朴な人々との一体性、教会の刷新への意欲を感じさせます。神の民の前に姿を現された最初の瞬間から、新教皇は単純さ、謙遜、司牧者としての体験、そして、霊的な深さを目に見える形で示されたのです。

「イエズス会の著しい特徴は...愛と奉仕の特別な絆でローマ教皇と結ばれた交わり...であるということです」(会憲補足規定2§2)。ですから、全教会の喜びにあずかりながら、同時に、会員を教皇と特別な絆で結ぶ固有な従順の誓願の精神に従って、主のぶどう畑に派遣されるための用意があることを新たに表明いたします(35総会第1教令17)。

                     イエズス会総長
                      アドルフォ・ニコラス

ローマ、2013年3月14日

総長声明 教皇フランシスコの選出 - English (pdf file)



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アドルフォ・ニコラス(イエズス会総長)

私たちの周りを見回すと、夢を売る商売をしている人々が数多くいます。しかし彼らの売る夢ははかなく消えてゆく夢、ちっぽけな夢です。今日の世界で一番強く求められているのは、もっと壮大な夢を見てその実現を目指す才能です。お金では買うことができない夢、言い尽くすことができない夢を生み出す力です。きっと私に求められていることがある、きっと私が心をこめて、力を尽くして貢献できることがあるという夢を抱く力です。その夢は、心の渇きをいやす夢、人間らしい生き方を追求する夢、正義を求める夢、自分が受けた素晴らしいものを分け与える夢、愛と平和の共同体を創り上げていく夢、一人ひとりが神の子として大切にされる社会を構築する夢です。しかし、このような夢を実現することは容易なことではありません。
イエズス会員とはこのような夢を抱く存在です。イエズス会員が歩まなければならない道は、険しい道です。さまざまなチャレンジに遭遇し、厳しく問いかけられる道のりです。いかなる安心感も許されない生き方です。唯一の心の支えは、希望です。この希望は会員の個人的な資質や会が担っている事業体の業績から生まれるものではありません。罪びとである私たちに、神が召し出してくださったしるしとして与えられているものです。私たちは個人としても、会全体としてもただ希望のともしびを頼りに道を歩み続けます。
この希望に生きる人の特徴の一つは、自分だけが希望を持つのではなく、他の人にも希望のともしびが点るように奉仕することです。これは、イグナチオの『霊操』の特徴でもあります。『霊操』を受けて、イエスと深く出会って、変えられ、新たな人となったのであれば、その人は『霊操』を他の人に授けて、その人をイエスとの出会いに招いて、その人が変えられるように奉仕する。『霊操』を授けることだけではなく、他の分野でも会員は同じように働きます。会員はそれぞれの分野で良い仕事をしなければなりません。しかしそれだけでは不十分です。たとえばソーシャルワーカーとして働くならば、その働きによって自分自身も変えられながら、現場で接する人が変えられていくように働く。自分にとらわれず、もっと共同体を大切にする人、物心両面で分かち合いを大切にする人に変容するように促すのです。教育についても同じです。自分の利益のために競争する人ではなく、自分自身と現実を異なった観点から見ることができる人、社会の中で抑圧され、貧しくされている人々とともに、その人々に仕える人に成長するように教育を通して促すのです。これがイエズス会のやり方です。
イグナチオ以来、私たちは様々な愚かな失敗を経験してきましたが、この使命を担うように努めてきました。この使命は、日本において、そして世界において、教会の中で、まだまだ数多くの分野で必要とされています。***

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