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主の平和
 1521年にイグナチオがパンプローナの戦いで痛めた足の傷のために療養している時、神は彼に回心をもたらし、キリストに従う決意へと導きました。この出来事を記念して、2021年5月20日から全世界のイエズス会はIgnatian Year(イグナチオ年)を開始します。イグナチオ年は、2022年7月31日に終了します。
ソーサ総長は、この記念の年を、現代に生きる我々イエズス会会員とすべてのイグナシアン・ファミリーが「回心」の体験をする機会としていきたいと望んでいます。単に歴史的な出来事として祝うことや、ミサを捧げるなどよくおこなわれる方法で祝うことだけで終わらないように注意を促されています。また、ただ聖イグナチオに焦点を当てるのではなく、この記念の年を刷新の機会としていくことを望まれています。召命を促進し、「イエズス会使徒職全体の方向づけ(UAP)」に再度スポットライトを当てていくきっかけとすることも望まれています。
 昨年は、人類が経験したことのない、新型コロナウィルスという災害に苦しみました。今もなお、先行きが見えない日々が続いています。まさに、私たちは「大砲の弾」を受ける体験をしています。この出来事がただ苦しみで終わるのではなく、主イエス・キリストの望みを識別し、私たちのあり方を刷新していく機会としていきたいと思います。
実際に、コロナ禍の中にも関わらず、日本管区ではさまざまな使徒職での取り組みや共同識別の取り組みを続けてきました。2021年から始まる「イグナチオ年」を、重荷や義務として捉えるのではなく、私たちの使徒職と識別の歩みを深めていくチャンスとしていきたいと思います。
 日本管区は、山内神父と山岡神父を「イグナチオ年」のコーディネーターとして任命しました。それぞれの会員や使徒職の現場で計画していく内容を、コーディネーターに伝えていただければ幸いです。可能な限り、さまざまな取り組みを結びつけ、協働、コミュニケーション、ネットワークを深めていき、また世界のイエズス会諸管区との連携を深めていくように考えています。
 ご協力をよろしくお願いいたします。

「イグナチオ年」のプロジェクトを企画する際の識別のポイント
1.    その計画は、どのように、私たちと協力者たちの「回心」の経験へとつながっていきますか?
2.    その計画はどのように「イエズス会使徒職全体の方向づけ(UAP)」と関連していますか?
3.    その計画は、どのように「協働、コミニュケーション、ネットワーク」を深めていく機会につながっていますか?

管区長 デ・ルカ レンゾ

2021年3月8日

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